車で遊びに行った先でコインパーキングはよく使いますが、時々金額がわかりにくいところってありますよね。その場合、やっぱり他の駐車場を探してしまいます。コインパーキングの料金表示って使用者が一番気にして見るところなので、表示の仕方で集客に直結即決する部分です。
シンプルで分かり易い表示が何よりなのですが、細かな条件がある場合は、それもしっかりと表示させないと後々トラブルになってしまいます。何より、違法になることもあるので注意が必要です。
このブログはコインパーキングの看板を作る際の注意ポイントをご紹介いたしますので、そのチェック項目として使ってください!
コインパーキング看板を取り締まる法律
先ほど違法になると書きましたが、どんな法律で取り締まられているのかと言いますと、不当景品類及び不当表示防止法(以下:景品表示法)です。
その中で取引条件に関しては、有利誤認「不当な表示の禁止」(5条2号)として定められています。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
商品・サービスの価格が、事実と相違して、
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1、実際よりも有利である(安い)と誤認させる
2、他社の商品・サービスよりも有利である(安い)と誤認させる
ことを規制する。
例えば、「新規ご入会で5000pointプレゼント!」と表示していても、「2,000円以上お買い物の方に限り」という条件がある場合、それをきちんと表示していなければ違反になる、そういうことです。
「不当な表示」ではなくても、「誤認を招く表示」も景品表示法に違反する恐れがあります。
以下に誤認を招きそうな分かりにくい表示と、その改善案をご紹介させていただきます。
誤認されるコインパーキング看板の表示 その1
このような看板の表示をよく見かけます。
ただこれは、24時間の駐車が1,000円なのか、その当日限りのことなのかがはっきり分かりません。
朝8時に駐車をして、深夜24時を超えて出庫する時に、料金が加算されるかもしれません。
よく見ると、「当サービスは入庫当日の24時までです。その後は通常の料金が適用されます。」と書かれています。この小さな文字では見落としてしまいます。しかも、「1日最大1,000円」というサービスの表示から離れたところに書かれているので、余計に分かりません。
この場合は、表示はされているけれど、「誤認を招く表示」に該当されることがあります。下のイラストのように「当日24時まで最大1,000円」という表示方法にすれば、誤解を招く恐れはなくなります。
誤認されるコインパーキング看板の表示 その2
これもよく見かける表示です。
8:00~20:00と20:00~8:00と区切っていますが、この時間帯をまたぐ駐車はどのような料金になるかが分かりません。
例えば、17:00~翌6:00まで駐車した場合、それぞれの時間帯の最大料金が加算されるので1,500円になると思う人がほとんどだと思いますが、これがもし「条件適用は1回限り」ということだとしたら、17:00~20:00までは最大料金1,000円が適用され、後は通常料金の計算で20:00~翌6:00は10時間分の4,000円となり、1,000円+4,000円=5,000円になります。
こうなると、「誤認を招く表示」になります。
平日と日祝で料金を区分けしているケースもよく見かけますよね。それも同じです。土曜日に入庫して日曜日に出庫する場合、条件が繰り返されるのかどうかわからないことがあります。「条件適用は1回限り」や「繰り返し条件適用なし」等、条件を明記しておく必要があります。
誤認されるコインパーキング看板の表示 その3
これは条件が多すぎて非常に分かりにくいですね。一番分かりにくいのが、デイタイムにもナイトタイムにも当てはまらない17:00~20:00のところ。この時間帯に駐車をした場合は、最大料金の設定がありません。しかも、デイタイムは平日だけなので、休日は8:00~17:00であっても基本料金が適用されます。これはよく見ないと間違えてしまいそうですね。
誤認を招く表示ではないにしても、使用者としては「で、いくら?」となり、お客様の足は遠ざかってしまうかもしれません。使用者から分かりにくいという訴えがあれば「誤認を招く表示」とされる可能性も否定できません。
これをわかりやすくするには、料金体系を変える必要はありますが、デイタイムとナイトタイムをバチっと分けてしまうことですね。
しかも「繰り返し適用」とあるので、時間を確認するだけで料金が分かりますね。22:00を超えたとしても500円以上はかからないと分かるので、気持ち的に焦らずに済み使用者も使いやすく、リピートにつながります。
まとめ:コインパーキング看板の料金表示の注意ポイント
私自身、よく行く場所では、決まって同じコインパーキングを使います。目的場所から近い、入出庫しやすい、駐車しやすい、ということももちろんあるのですが、金額が分かっている、という安心感が大きな要素となっています。いちいち料金表を見ながら計算しないと分からないようなコインパーキングだったら、少し遠くても料金の分かり易い方を使うと思います。
最後に。
駐車場看板.comがお勧めする分かり易い料金の表示法はこちら!
やはりシンプルイズベストです。表示もそうなのですが、まずは料金体系をシンプルなものにすることが一番です。細かな条件をつけて客足が遠のくよりも、気持ちよくご利用いただき、リピーターを増やすことが継続するためにも必要なことです。
駐車場看板.comではデザインサンプルもご用意していますので是非こちらもご覧ください。
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コインパーキングは立地条件や環境によって利用者の使い方が変わります。駅前にあるコインパーキングは日中混雑していますが、夜はすいていることが多かったり、住宅街にあるコインパーキングではその逆になっていたりします。
駅前では200円/10分と刻み、住宅街では夜間の最大料金を設定する方が、利用者にとって都合が良さそうですね。どのような方が何のために使用しているのかを見極め、それに合った料金体系にし、わかりやすい表示が求められているということですね。