駐車場に設置する看板は、パーキング名が書かれたものだけでなく、契約者のネームプレートや使用者への注意事項を伝える看板など様々。
中でも注意事項や禁止事項を書いた看板は文字が多くなりがちで、大切ことが書かれているのに読まれていない可能性が高いです。せっかく看板を作ったのに「同じ問題ばかり発生する」「内容の似た問い合わせが多い」とお悩みではありませんか?
このブログでは、読んでもらえる駐車場看板を作る際のポイントを解説します。契約者様にトラブルなく気持ちよく使ってもらえる、秩序のある駐車場にしたいですね。
画像やイラストは目に入りやすい
文章を読む以前に、まずは看板の存在に気付いてもらう必要があります。そこでお勧めなのが、画像やイラストを入れることです。
例えばこちらの2つの看板を見比べてください。
左側のイラストがない看板は、パッと見た時に文字ばかりで読む気が起きません。目に入ってくるのは、一番大きな文字の『ハクロパーキング』と『無断駐車禁止』くらいです。
右側はというと、初めにイラストが目に入ります。イラストは見ただけで直感的に意味が分かるので、文字よりも情報がスムーズに入ると言われています。文字を読まなくても『子供が寝ている→静かにしないと』という心理が働くのです。
イラストが入った看板の方が、内容を素早く理解してもらえるだけでなく、看板自体に注意を引く効果も期待できます。
注意喚起に効果的!代表的な4つの例
では、どんな画像・イラストでも良いかと言うと、そうではありません。代表的な例を4つ、ご紹介します。
人の画像やイラスト
生きていく上で、人とのコミュニケーションは切っても切れないもの。その上で『顔(見た目)』は非常に重要な情報源なので、人間の脳は他人の顔を認識することに特化しています。人の顔を見て感情を読み取ろうとする『癖』がついているのです。これは無意識のレベルで行われています。
だから注意看板に顔が載っていると、つい感情を読み取ろうとしてしまうのです。
さらに『感情は感染する!』とも言われています。もらい泣きがまさにそうです。
看板に入っている人の写真やイラストが笑顔だと、それを見た人も思わず口角が上がります。そこから親近感や安心感が生まれるので、より興味を引きやすいのです。
特に赤ちゃんの画像は効果的。赤ちゃんは、どんな年齢層の方にも『癒し』を与えてくれます。笑顔の写真があると、こっちまで顔が緩んでしまいますね。
この特性を利用してこんな使い方も。
人は注意事項や禁止事項を伝える文章を見る時、無意識ですが緊張感を持ちます。そんなときに女性や赤ちゃんの写真を見るとどうでしょうか。
その緊張がほぐれ、看板に書いている文章もすんなり受け入れやすくなる。というわけです。
こちらの看板は禁止事項や注意事項の看板デザインです。イラストが入っているだけで、イメージがとても柔らかくなっていると思いませんか?
特に左上の『無断駐車厳禁』の看板は『罰金』を訴求しています。イラストがなく文字だけになると強いイメージの看板になります。
逆に毅然とした態度を示したい場合は、男性のイラストを入れると意思が伝わりやすくなります。文字だけの看板より、禁止事項がしっかりと伝わりますよ。
案内や禁止にはピクトグラム
ピクトグラムは案内用の図記号で、言語(文字)なしでもその意味や情報を理解できるように、というコンセプトのもとで作られています。老若男女だけでなく、国籍も関係なく伝えることができます。
このピクトグラムを利用すれば駐車場の案内もとても分かりやすくなります。
車のマーク、自転車のマークがあるだけで、漢字の読めない子供でもこの場所が駐車場や駐輪場だと察しがつきますね。初めて聞く言葉や不慣れな英単語があっても、ピクトグラムがあれば、ある程度の意味を理解できます。
最近は海外の旅行客も増えてきているので、禁止事項や注意事項を伝える看板にはピクトグラムが欠かせません。ピクトグラムに関しては、こちらのブログでも詳しくご紹介しているので、是非ご覧ください。
区画図
月極駐車場の一角を、飲食店の駐車場として貸している方から「来店されたお客様が月極駐車場に駐めてしまう」ということをよく伺います。それには『区画図』が効果的です。
お店に来たお客様も、どこに駐めればいいのか分からないと、そのまま違うお店に行ってしまうかもしれません。駐車場看板に区画図を載せていれば、機会損失を防げます。
区画図を入れる時の注意点
区画図を入れる際に注意したいのが、看板を設置する位置です。
実際に看板を見る時の向きで区画図が書かれていないと、逆に分かりにくい看板になってしまいます。カーナビやスマホの地図アプリだったら画面が自動的に動いてくれますが、看板はそうはいきませんから、注意が必要です。
会社のロゴやイメージキャラクター
会社で管理する月極駐車場なら、会社のロゴマークを入れるのも効果的です。
ロゴマークが入っていれば、どこの看板かが一目で分かるため、その中の文字に興味がいきやすくなります。
イメージキャラクターも同様、会社のイメージが伝わりやすく「ここはアットホームな感じだな」「ここの会社ならしっかりしてそうだな」と新規の問い合わせが期待できます。
まとめ
イラストや画像を入れることで、人の目に留まりやすくなり、読んでもらえる可能性が上がります。
中でも人の顔やイラストは、無意識下でも注意を引くので、使わない手はありません!「注意看板を出しているのに、なかなか守ってくれない」とお困りであれば、是非お試しください。
今やグローバルな時代なので、外国の方もたくさんいらっしゃいます。イラストやピクトグラムを使った『伝わりやすい駐車場看板』が、これからもっと必要になってくるでしょう。
駐車場看板.comではイラストの入った注意看板のデザインサンプルを多数ご用意していますので、こちらもご参考にしてください。